投資信託の代表的な投資法といえば、積立投資です。特に、ドルコスト平均法を用いた投資は、リスクを抑え、安定的なリターンを得ることができることから、資産運用にピッタリです。

ここで、問題になるのが、どんな投資信託を積み立てればいいのか。まずは、自分のリスク許容度を考慮した上で、アセットアロケーションを決めることが必要なのですが、その後は、アセットアロケーションに沿って、積み立てていく投資信託を選ぶ必要があります。

ここでは、積立投資における投資信託の選び方について、まとめておきますので、参考にしてみてください。

積立投資における投資信託の選び方

積立投資を行う際に、まず必要なのが、アセットアロケーションを決めること。投資信託を選ぶのは、その次です。アセットアロケーションが決まったら、実際に積み立てていく投資信託をアセットクラスごとに選んでいきます。

投資信託で積立投資を行う場合に、何よりも重視すべきなのが、コストです。とにかくコストが低いものを選ぶということが、非常に大切になってきます。

投資信託の手数料と言えば、販売手数料、信託報酬、信託財産留保額という3つが一般的です。この内、注意が必要なのが、販売手数料と信託報酬です。

ノーロードファンドが大前提

投資信託を毎月積み立てていくとなると、それだけ販売手数料がかかることになりますので、まず、販売手数料がかかる投資信託は、選択肢から除きましょう。投資対象とするのは、販売手数料がかからないノーロードファンドというのが、大前提です。

信託報酬には特に注意が必要

コストの中でも、最も注意しなければならないのが、信託報酬です。というのも、積立投資を行うということは、ある程度長期的な運用を前提にしているはずですので、投資信託保有中ずっと負担しなければならない信託報酬は、最も気を付けるべきものなのです。

販売手数料や信託財産留保額の場合は、無料のものも珍しくありませんが、信託報酬が無料ということは、絶対にあり得ません。ですから、信託報酬については、できるだけ低いものを選ぶようにしましょう。低ければ低いほど良いです。

隠れコストにも要注意

実は、投資信託保有中にかかるコストは、信託報酬だけではありません。いわゆる隠れコストと呼ばれるものも、負担しなければなりません。もちろん、隠れコストについても、低ければ低いほど良いです。

隠れコストは、投資信託の決算が終わらなければ、その金額が分かりません。投資家だけでなく、運用会社にも分からないのです。そのため、投資信託の目論見書には、いくらかかるということが明記されていません。

隠れコストは、決して大きな金額でもないのですが、長期間保有することになると、それだけコストも膨らんでしまいますので、できることなら事前にチェックしておいた方が無難です。隠れコストを考慮した投資信託の実質コストは、投資信託の運用報告書で確認できる他、モーニングスターのようなサイトでも確認することができますので、購入前にあらかじめチェックしてみると良いかもしれません。

要するにインデックスファンドが吉

このように積立投資においては、コストが最大の敵になります。積立投資で失敗しないためには、販売手数料がかからず、信託報酬が低い投資信託を選ぶことが大切です。

では、どのような投資信託なら、これらの条件をクリアするかというと、その答えは、インデックスファンドということになります。

インデックスファンドは、市場全体の平均的な運用成績を上げることを目指した投資信託で、ベンチマークに設定したインデックスに連動するように運用されています。インデックスファンドに投資するメリットは、市場の流れについていくことができるという点、それから、低コストで運用できる点です。市場平均を上回る運用成績を目指すアクティブファンドに比べると、大幅に低コストで運用することができます。

インデックスファンドなら、販売手数料がかからないノーロードファンドが当たり前ですし、販売手数料もアクティブファンドに比べると、圧倒的に低く設定されています。

積立投資を行うのであれば、インデックスファンドから投資先を選ぶことをおすすめします。インデックスファンドであれば、ベンチマークとするインデックスが同じである限り、基本的には、同じような運用成績となるはずですので、インデックスファンドの中でも、よりコストが低いものを選ぶようにすると良いでしょう。

トラッキングエラーと純資産総額には気を付けよう

ただし、いくらコストが低くても、トラッキングエラーが大きいものや純資産総額が小さいものについては、少しばかり注意しておく必要があります。

トラッキングエラーは小さいほど優秀

トラッキングエラーとは、基準価額とベンチマークとの乖離のことです。インデックスファンドの場合、ベンチマークとするインデックスに連動するように運用されているはずですので、トラッキングエラーが小さい投資信託ほど優秀と言うことができます。

トラッキングエラーがあまりにも大きいと、インデックスファンドに投資をしている意味さえなくなってしまいます。トラッキングエラーを完全になくすことはできませんので、多少の誤差については、深刻にとらえる必要はありませんが、あまりにも誤差が大きな投資信託については、避けるのが賢明かもしれません。

純資産総額をチェックして繰上償還を避ける

純資産総額は、投資信託の資産の大きさを表しています。純資産総額が大きいほど、規模が大きい投資信託ということになります。

なぜ純資産総額が大きいものが良いのかというと、純資産総額があまりにも小さいと、ファンドの運用に支障を来たしてしまい、最悪の場合、繰上償還となってしまう危険性があるからです。

繰上償還になると、利益が出ていようがいまいが、その時点で、投資信託は換金されてしまいます。そうなると、今後の投資計画の見直しも必要になってきますので、仮に利益が出たとしても、できるだけ避けたいものです。

設定されて間もない新しい投資信託については、いくらコストが低くても、一旦は投資を見送った方が良いかもしれません。純資産総額の伸びを見て、ある程度の規模になったところで投資をするのも、繰上償還のリスクを回避するためには、良い方法です。一度も決算を迎えていない投資信託の場合、隠れコストの確認もできませんしね。