投資信託を選ぶ際に、リスクとリターンを考慮することは非常に大切なことですが、投資信託選びにぜひとも活用したい指標が、シャープレシオです。

シャープレシオは、投資信託の運用成績を比較するのに活躍してくれます。

シャープレシオとは

シャープレシオは、簡単に言うと、投資効率を表す指標です。

シャープレシオ=(リターン-無リスク資産のリターン)/リスク

シャープレシオは、トータルのリターンからリスクのない安全資産で得たリターン(リスクフリーレート)を除いたものをリスク(標準偏差)で割ることで求められます。計算式を見ても、なかなかピンときませんが、リスクあたりのリターンの高さを表しています。

つまり、シャープレシオが高いほど、リスクを取ったことにより得られたリターンが大きいということになります。同じリスクを背負うのであれば、当然、大きなリターンを得られた方が良いですよね。シャープレシオは、できるだけ低いリスクで、大きなリターンを上げている投資信託を探すのに役立ちます。

ちなみに、シャープレシオには、どのくらいの値が望ましいといった基準はありません。同じ資産に投資をしている投資信託の内、どの投資信託が優れているかを探す際に、比較する指標として捉えておきましょう。

マイナスのシャープレシオに注意

シャープレシオは、数字が大きいほど、投資効率が優れていると判断できますが、マイナスの値を示している場合は、少し注意が必要です。

プラスの値を示していれば、数字が大きい方が良いですが、マイナスの値を示している場合は、逆です。数字が小さい方が、投資効率が良くなります。シャープレシオが、-2より-1の方が、投資効率が良いということです。

シャープレシオの算定期間において、トータルのリターンがマイナスとなっていれば、シャープレシオもマイナスの値を示します。もちろん、シャープレシオがマイナスの投資信託とプラスの投資信託であれば、プラスの投資信託の方が、運用成績は優れていることになるのですが、マイナスの投資信託同士を比較する際、より優れたものを選びたいのであれば、シャープレシオが小さいものを選ぶようにしましょう。

シャープレシオは同じアセットクラスで使う

シャープレシオを用いて、投資信託を比較する際に注意しなければならないのが、シャープレシオは、同じアセットクラス(資産クラス)に投資をしている投資信託同士を比較する際に使わなければ意味がないという点です。

例えば、株式に投資をするのと債券に投資をするのでは、得られるリターンもリスクも大きく異なります。ということは、シャープレシオにも差があって当たり前ということです。

つまり、シャープレシオを使って投資信託を比較する際には、同じ資産に投資をしている投資信託間でなければ、あてにならないということになります。

投資対象となる資産が異なれば、リスクもリターンも大きく違ってきますので、シャープレシオは、同じ資産に投資をしている投資信託の中から、投資先を選ぶ際に活用するようにしましょう。