投資信託には、株式投資信託公社債投資信託という2種類があります。

名前からするに、株式投資信託は、株式に投資をする投資信託で、公社債投資信託は、債券に投資をする投資信託と考えられますよね。ザックリ言うと、その通りなのですが、債券のみに投資している投資信託でも、公社債投資信託ではなく、株式投資信託に分類されるものがあります。

では、株式投資信託と公社債投資信託の違いは、どこにあるのでしょうか。

株式投資信託とは

株式投資信託は、公社債投資信託以外の投資信託のことを言います。何とも大雑把なくくりですが、これが、株式投資信託の定義です。

公社債投資信託とは

一方の公社債投資信託は、株式を組み入れずに、国債や社債等、安全性の高い公社債に投資をする投資信託のことです。

株式に投資をしている場合は、もちろんですが、実際には株式に投資をしていなくても、株式を組み入れることができるとしている投資信託は、公社債投資信託ではなく、株式投資信託に分類されます。

だから、債券に投資をする投資信託でも、株式投資信託に分類されることがあるのです。債券のみに投資をしている投資信託で、株式投資信託に分類されているものは、約款に株式にも投資を行えると記載されているはずです。

実は、債券のみに投資をしている投資信託も、多くは、株式投資信託に該当します。多くの投資信託が、株式にも投資ができると謳っているからです。では、公社債投資信託には、どのようなものが該当するかというと、MRFやMMFが代表的です。MRFとMMFは、株式に投資をすることは一切なく、債券のみで運用を行っています。

税法上の違いはほぼなくなった

投資信託を購入する際に、株式投資信託と公社債投資信託の区分を意識しなくてはいけないかというと、そんなこともないのですが、ちょっと厄介な投資信託の税金の話になると、この分類が話に出てくることがあります。

実は、これまでは、株式投資信託と公社債投資信託では、税法上の取扱いが異なっていました。しかし、2016年1月1日より、株式投資信託も公社債投資信託も、税法上の取扱いがほぼ同じになりました。

これまでは、株式投資信託と公社債投資信託の間では、損益通算や繰越控除ができなかったのですが、2016年より、それが可能となりました。また、公社債や公社債投資信託も特定口座の対象となったため、同じ特定口座内であれば、株式投資信託と公社債投資信託の損益通算も証券会社が行ってくれます。

この税制改正によって、投資をする際には、あまり、株式投資信託と公社債投資信託の区別をする必要はなくなったと言っていいでしょう。