ETFには、国内の株式市場に上場されている国内ETFと海外の株式市場に上場されている海外ETFの2種類があります。

国内ETFは、国内資産に投資をしているETFで、海外ETFは、海外資産に投資をしているETFということではありません。国内ETFでも、海外資産に投資をしているものはありますし、海外ETFでも、日本の資産に投資をしているものもあります。違うのは、取引されている市場です。

ETFを購入する際には、まず、国内ETFと海外ETFのどちらを買うかを決めましょう。何も考えなければ、国内ETFで決まりともなりそうなのですが、国内ETFと海外ETFには、それぞれメリットとデメリットがあります。そこをしっかり理解した上で、どちらにするかを決めるようにしましょう。

国内ETFと海外ETFの違い

国内ETFと海外ETFの主な違いとしては、以下のような点が挙げられます。

国内ETF 海外ETF
種類 海外ETFに比べると少ない 豊富
流動性 低い 高い
売買手数料 海外に比べると低い 高い
信託報酬 海外に比べると高い 低い

種類

ETFの種類では、海外ETFに分があります。ETFの本場と言えば、アメリカですが、そのアメリカのETFの市場規模に比べると、日本のETFの市場規模というのは、赤ちゃんレベルです。ETFの銘柄数も海外ETFの方が多いですし、投資対象も海外ETFの方が圧倒的に多いです。選択肢の多さという点では、海外ETFの方が、優秀ですね。

流動性

流動性とは、取引のしやすさのことです。流動性が高いということは、取引が成立しやすい、流動性が低いということは、取引が成立しにくいということになります。

ETFや株式は、買いたい人と売りたい人がいて、初めて取引が成立します。例えば、ある株式を100円で買いたいという人がいても、その株式を100円で売りたいという人がいなければ取引は成立しません。市場参加者が多く、市場が活発であれば、いろいろな値で買いたい人や売りたい人が出てきます。しかし、市場参加者が少ないと、取引自体が成立しなかったり、自分では想定していなかった金額での取引を強いられたりする訳です。

この点では、国内ETFよりも、海外ETFの方が、圧倒的に優れています。海外ETFの方が、取引を行っている人が多いということです。日本のETF市場は、まだまだ発展途上です。そもそも、日本では、投資をする人自体が少ないですからね。その中で、ETFに投資をしている人というのは、極々少数というのが、現状です。

流動性の低い国内ETFの場合、買いたいときに買えなかったり、売りたいときに売れなかったり、また、取引価格が本来のファンドの価値である基準価額と大きく乖離する可能性があるということには注意しておきましょう。まだまだ、今後の発展に期待といったところですね。

信託報酬

長期投資において、非常に大切なのが、信託報酬の高さです。国内ETFでも、海外ETFでも、インデックスファンドに比べれば、どちらも信託報酬は低いのですが、海外ETFの方が、より低く設定されています。ETF保有中の運用コストについては、国内ETFよりも海外ETFの方が優秀です。

とは言っても、実際のところは、そこまで大きな差ではありません。しかし、投資金額が大きくなると、それだけコストも膨らみますので、低いに越したことはありませんよね。

売買手数料

ETFを売買する際に必要になる売買手数料ですが、この点については、国内ETFの方が、圧倒的に低くなっています。

売買手数料は、証券会社によって異なりますので、一概にいくらとは言えませんが、例えば、国内ETFでは、10万円以下の取引の場合は150円程度で済みますが、海外ETFでは、2,500円程度かかったりします。海外ETFの方が、かなり割高ですよね。

そのため、海外ETFを購入する際には、特に、まとまった金額を購入するようにした方が良いでしょう。信託報酬が低いので、長期投資には向きますが、売買を繰り返すような取引には向きません。まとまった金額を購入して、売買手数料を抑えながら、長期保有で運用コストを下げるというのが、海外ETFでは、より大事になってきます。

国内ETFと海外ETFのどっちを選ぶべき

大事なのは、国内ETFと海外ETFのどちらを選ぶべきかというところ。どちらにも、メリットとデメリットがあるため、どちらが良い断言することはできませんが、売買手数料という点を除けば、海外ETFの方が、国内ETFよりも優秀と言わざるを得ないのが、現状でしょう。

ただし、売買手数料については、国内ETFの方が、海外ETFよりも圧倒的に有利です。ある程度まとまった金額を購入するのであれば、海外ETFの売買手数料の高さも、運用している内に、信託報酬の低さでカバーできますが、少額の投資となると、いくら信託報酬が低くても、売買手数料の高さの方が勝ってしまい、結果的に高くつくということになりかねません。少額で投資をするのであれば、国内ETFの方がコストを抑えられることもあるということですね。

日本国内のETF市場は、まだまだ未熟です。本場アメリカのETFと比較すると、どうしても、劣っている点が目立ってしまいます。今後、国内ETF市場が活発になり、成熟してくれば、状況も変わってくると思いますので、今後の国内ETF市場に期待しておきましょう。