積立投資の王道的な投資法に、ドルコスト平均法というものがあります。

ドルコスト平均法とは、同じ金融商品を定期的に定額積み立て購入していく投資法です。例えば、ある投資信託を毎月10,000円ずつ積み立てていく方法。これだって立派なドルコスト平均法なのです。難しそうなネーミングではありますが、その方法は、至って簡単。超シンプルですね。

投資信託の積立投資を検討している方は、ドルコスト平均法を実践してみましょう。簡単な投資法であるにも関わらず、ドルコスト平均法には立派なメリットがあるからです。

ドルコスト平均法のメリット

ドルコスト平均法は、積立投資の方法のひとつですので、積立投資のメリットとも言える時間の分散ができる点や簡単に実践できるという点は、もちろんドルコスト平均法から享受することができます。しかし、ドルコスト平均法のメリットはそれだけではありません。

ドルコスト平均法では、定期的に定額を購入することで、投資対象となる金融商品の平均取得単価を下げることができるのです。

ドルコスト平均法は、決まった金額を定期的に購入する定額購入の投資法ですが、簡単な積立投資の方法としては、この定額購入の他にも、決まった量を定期的に購入する定量購入が考えられます。ドルコスト平均法と定量購入とを比べた場合、ドルコスト平均法の方が、平均取得単価が低くなります。

例えば、投資信託で積立投資をする場合において、毎月10,000円をドルコスト平均法で積み立てていくケースと毎月10,000口を定量購入で積み立てていくケースを考えてみましょう。この場合、平均取得単価には、以下のような差が出ます。

基準価額 ドルコスト平均法 定量購入
購入金額(円) 購入口数(口) 購入金額(円) 購入口数(口)
10,000 10,000 10,000 10,000 10,000
11,000 10,000 9,090 11,000 10,000
12,000 10,000 8,333 12,000 10,000
9,000 10,000 11,111 9,000 10,000
8,000 10,000 12,500 8,000 10,000
合計 50,000 51,034 50,000 50,000
平均 9,797 10,000 10,000 10,000

このケースでは、ドルコスト平均法を用いた場合の平均取得単価は、9,797円であるのに対し、定量購入を用いた場合は、10,000円となり、ドルコスト平均法の方が、平均取得単価が低くなっていることが分かります。

ドルコスト平均法は、投資対象となる金融商品の価格が上がった際には、少ししか買わず、価格が下がった際には、たくさん買うという投資方法ですが、このように購入していくことによって、平均取得単価を平準化させ、抑えることができます。言い換えれば、同じ金額を投資しても、ドルコスト平均法の方が、たくさん購入できるということ。

要は、定量購入に比べると、よりお得な投資法ということになります。

ドルコスト平均法のデメリット

積立投資を行うなら、ドルコスト平均法を用いた投資をおすすめしますが、ドルコスト平均法も万能ではありません。

例えば、下がり続けている相場の場合は、いつまで経っても利益が出ずに、ただ損失の確定を先送りにしているだけという状況に陥る危険性があります。この点については、ドルコスト平均法だけでなく、定量購入にも言えることですので、積立投資のデメリットとも言えますが、一度相場が下がっても、再度上がってくれなければ、いくら積み立てても損失は膨らんでいくだけです。

しかし、将来のことなど誰にも分かりません。相場が、この先も下がり続けるということが分かっているのであれば、積立を止めることができますが、今後のことなんて誰にも分からないのです。そもそも、将来の値動きが分かっているのであれば、積立投資などせずに、一番お得なときにまとまった金額を一括投資した方が儲かりますからね。

不確実な相場で投資をしていくのですから、時間の分散ができ、なおかつ平均取得単価を抑えられるドルコスト平均法は、積立投資の方法として、優れた投資法ということができるでしょう。

積立投資をするのであれば、ぜひともドルコスト平均法を用いた投資法を実践してみてください。誰でも簡単にできるおすすめの投資法ですよ。