投資信託においては、運用を行っている会社と販売を行っている会社が異なるのが一般的です。通常は、運用会社が運用を行い、販売会社が販売を行うといった具合に役割が分かれているのですが、運用会社が、直接販売を行う投資信託というのも見られます。いわゆる直販型投資信託です。

例えば、メジャーなところで言うと、さわかみ投信のさわかみファンドやセゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドといったところが、この直販型投資信託にあたります。

直販型投資信託は、日本では、まだまだ一般的とは言えませんが、直販型投資信託ならではの特徴も持っていますので、十分に選択肢のひとつとなり得る存在となっています。

直販型投資信託の特徴

低コスト

直販型投資信託の特徴として、まず挙げられるのが、コストが低いという点です。直販型投資信託は、運用会社が直接販売を行っていますので、通常、販売会社の利益となる販売手数料がかかりません。一般的な投資信託においても、一部、販売手数料がかからないノーロードファンドが見られますが、直販型投資信託では、販売手数料がかからないのが、当たり前とも言えます。

また、信託報酬についても、比較的低く設定されています。確かに、直販型投資信託には、アクティブ運用を行うものが多いため、インデックスファンド等と比べると、信託報酬も高くなってしまいますが、一般的なアクティブファンドと比べると、低く設定されていることが多いです。

長期投資向きのファンドが多い

直販型投資信託には、長期投資を前提に考えられているものが多いです。信託報酬が低いというのも、その配慮と言えますし、分配金を出さない投資信託が多いのも、そこに理由があるものと言えます。

直販型投資信託では、分配金を出さずに再投資をするというものが多く存在します。分配金を出せば、その分、純資産が減り、基準価額が下がってしまいますが、分配金を出さなければ、運用において得た利益を再度投資に回すことができます。分配金を再投資することで、より複利の効果も得やすく、長期投資に向いているということになります。

独立系の会社が多い

日本における運用会社は、金融機関の資本が入っているところが多く、親会社となる金融機関の意向が反映されたポートフォリオとなってしまう危険性があります。一方、直販型投資信託を販売する会社は、金融機関を親会社に持たない独立系の会社が多いため、運用会社自身の判断で投資を行うことができます。

親会社の影響を受けてしまうと、投資に自由が利かずに、投資の幅が狭まってしまう可能性もありますので、自由に投資ができるというのは、ひとつのメリットと考えることができます。

直販型投資信託における注意点

メリットも多い直販型投資信託ですが、購入する際には、少しばかり気を付けておかなければならない点があります。その内、もっとも大きな点が、純資産総額です。

投資信託では、純資産総額があまりにも少ないと、効率的な運用ができずに、繰上償還となる危険性があります。一般的な投資信託においても、繰上償還のリスクというのは、付きまといますが、知名度が低く、販売会社を通すこともない直販型投資信託においては、なおさら注意すべき点ということができるでしょう。購入する際には、純資産総額が、順調に伸びているかをチェックしておきましょう。