分配型投資信託には、もらった分配金をそのまま受け取るコースともらった分配金を再度同じ投資信託の購入に充てるコースを選べるものがあります。

それぞれメリットとデメリットがあり、投資スタイルによって向き不向きがありますので、どちらのコースを選ぶのが良いのか、あらかじめ考えておくようにしましょう。

分配金受取コースのメリットとデメリット

メリット デメリット
分配金という形でこまめに利益を確定できる。 十分な複利効果を得ることができない。

分配金再投資コースのメリットとデメリット

メリット デメリット
より大きな複利効果を享受できる。 解約しない限り利益を得ることができない。

分配金受取コースの場合は、分配金という形で部分的に利益を確定できますが、分配金再投資コースの場合は、分配金を再投資に回しますので、利益をこまめに受け取ることができません。しかし、分配金を再度投資することによって、複利効果を得ることができるため、長期投資に向いていると言われています。

分配金をお小遣いや年金代わりに考えている方は、分配金受取コースを選ぶのが良いでしょうし、長期投資を考えている方は、分配金再投資コースを選ぶのが良いでしょう。

  • 販売手数料
  • 信託報酬

ただ、注意しておかなければならないのは、分配金を受け取る場合はもちろんですが、分配金を再投資する場合でも、普通分配金に該当する場合は、課税対象となってしまう点です。

ノーロード投信の分配金再投資にメリットはない

分配金再投資コースにおいて、再投資されるのは、税金を引かれた後の分配金です。

ということは、分配金を再投資する場合は、税金として引かれる分だけ、再投資可能額が減ってしまいます。

確かに、分配金再投資コースでは、分配金を元手に再投資する際、購入時の手数料がかからないので、販売手数料が設定されている投資信託を長期投資する場合には、メリットがあるとも言えますが、販売手数料が設定されていないノーロード投資信託を長期投資する場合には、一切メリットがありません。

税金を引かれる分、再投資できる金額が減ってしまいますので、分配金を再投資するくらいなら、分配金が出ない投資信託を積み立てていく方が賢明です。

そもそも、分配金を出すと、その分だけ純資産総額が減り、基準価額は下がりますので、分配金を出さない投資信託の方が、より大きな複利効果を享受でき、長期投資に向いています。分配金が出ない投資信託の場合は、分配金によって基準価額が減ることもありませんし、分配金が出る度に課税されてしまうこともありません。

分配金受取コースと分配金再投資コースを比べた場合には、確かに、分配金再投資コースの方が、大きな複利効果を得ることができ、長期投資に向いていると言えますが、分配金が出ない投資信託と分配型の投資信託を比べた場合には、分配金が出ない投資信託の方が、更に大きな複利効果を得ることができます。

目の前の利益よりも、将来的な利益を優先されている方は、分配型の投資信託よりも、分配金が出ない投資信託の方が向いていると言えます。