バランスファンドとは、複数のアセットクラス(資産クラス)に投資を行っている投資信託のことを言います。

通常、ひとつの投資信託は、株式だけに投資をしたり、債券だけに投資をしたり、また、株式に投資をする投資信託でも、国内株式にだけ投資をしたり、先進国株式にだけ投資をしたりと、投資をする資産クラスは、ひとつに限られています。

一方のバランスファンドは、ひとつの投資信託でも、複数のアセットクラスに投資を行うのが特徴です。例えば、国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券に、それぞれ25%ずつ投資を行うといった具合です。

バランスファンドのアセットアロケーション(資産配分)は、それぞれの投資信託によって異なりますので、リスクとリターンをしっかりと考慮して選ぶのが大切です。

バランスファンドのメリットとデメリット

バランスファンドのメリット

超簡単に分散投資ができる

バランスファンドの最大のメリットは、ひとつの投資信託を購入するだけで、簡単に分散投資ができる点です。よって、バランスファンドは、できるだけ手間をかけずに、分散投資を行いたいという方にピッタリです。

分散投資というのは、複数の資産クラスに投資を行うことを指しますが、分散投資は、リスクをおさえて、安定的なリターンを得るために、非常に大切なことです。

バランスファンドを用いない場合は、単一のアセットクラスに投資をしている投資信託を複数組み合わせて、分散投資を行いますが、バランスファンドの場合は、ひとつの投資信託を購入するだけで、これができてしまいます。

リバランスが不要

バランスファンドのもうひとつのメリットは、リバランスをする必要がないという点。

リバランスは、当初決めていたアセットアロケーションに乱れが出た場合に、バランスを整えて、あらかじめ想定していたアセットアロケーションに整え直すことを言います。

単一のアセットクラスに投資を行う一般的な投資信託で資産運用を行っている場合は、アセットアロケーションに乱れが出た場合、値上がりによって比率が高くなったアセットクラスの投資信託を売ったり、値下がりによって比率が低くなったアセットクラスの投資信託を買ったりして、リバランスを行うのが一般的ですが、バランスファンドの場合は、この必要がありません。

運用会社が、あらかじめ想定しているアセットアロケーションにリバランスを行ってくれるので、投資家は、バランスファンドを購入していれば、リバランスのことは一切考えなくて良いことになります。

バランスファンドのデメリット

アセットアロケーションに融通が利かない

バランスファンドのデメリットとして考えられるのが、アセットアロケーションがあらかじめ決められている分、融通が利かず、自分好みのアセットアロケーションを組めないという点です。

通常は、複数の投資信託を組み合わせることで、自分好みのアセットアロケーションにカスタマイズができますが、バランスファンドの場合は、投資信託毎にアセットアロケーションが決められているので、そうはいきません。

また、資産の一部をバランスファンドに投資していると、自分の資産全体におけるアセットアロケーションがつかみにくく、リスクとリターンが把握しにくいというのも、デメリットとして挙げられます。

コストが高め

バランスファンドは、一般的な投資信託に比べ、信託報酬を初めとしたコストが割高な点も、デメリットとして挙げられます。

そのため、コスト重視で投資信託を選ぶのであれば、バランスファンドを用いずに、投資信託を組み合わせて、分散投資を行う方が良いでしょう。

バランスファンドはこんな方に向いている

これらのメリットとデメリットを考慮すると、バランスファンドは、できるだけ手間をかけずに分散投資を行いたい方に向いていると言えます。

バランスファンドをひとつ選ぶだけで、分散投資をすることができますし、リバランスというアセットアロケーションのメンテナンス作業も不要ですので、超簡単に分散投資ができちゃいます。

一方、アセットアロケーションに融通が利かず、リスクやリターンがつかみにくいことから、自分でアセットアロケーションを決めて、リスクやリターンをコントロールしたいという方には、バランスファンドは向いていません。また、コストをできるだけ抑えたという方に対しても、おすすめはできません。