株式や債券といった資産の分類のことをアセットクラスと言います。一口に投資信託と言っても、株式で運用を行っているものもあれば、債券で運用を行っているものもあります。投資信託は、様々なアセットクラスに投資を行っていて、それぞれの投資信託によって、運用先のアセットクラスは異なるということです。

投資信託で資産を運用する際には、投資信託の運用先となるアセットクラスを把握することが欠かせません。また、複数の投資信託を組み合わせて、複数のアセットクラスに投資を行うことで、リスクを抑えて、安定的なリターンを得ることができます。

このように、それぞれのアセットクラスにどのように配分して投資を行っていくかを決めたものをアセットアロケーションと言います。日本語でいえば、資産配分ですね。アセットアロケーションは、効率的な資産運用を行うために、非常に大切なことですが、アセットアロケーションを決めるためには、代表的なアセットクラスにどのようなものがあるか、また、それぞれのアセットクラスの特徴を知っておくことが必要です。

ちなみに、通常、ひとつの投資信託は、ひとつのアセットクラスに投資を行っていますが、複数のアセットクラスに投資を行っている投資信託もあります。これをバランスファンドと言います。バランスファンドには、ひとつの投資信託を購入するだけで、簡単に分散投資ができるというメリットがあります。

代表的なアセットクラス

投資信託における代表的なアセットクラスとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 国内株式
  • 先進国株式
  • 新興国株式
  • 国内債券
  • 外国債券

大きく分けると、株式と債券に分けられますが、その中でも、国内のものなのか、外国のものなのか、外国でも、先進国なのか、新興国なのかといった分類があります。代表的なアセットクラスとしては、これらが考えられますが、株式や債券に加えて、REITコモディティもアセットクラスのひとつとして考えられます。

アセットアロケーションを決める際には、これらのアセットクラスの組み合わせを考えていくと良いでしょう。

それぞれのアセットクラスの特徴

アセットクラスの代表的なものである株式と債券ですが、株式と債券は、一般的には、反対の値動きをします。

いわゆる好景気になると、株価が上がり、金利が高くなります。金利が高くなると、債券価格は下がります。反対に、不景気になると、株価は下がり、金利も低くなります。金利が低くなると、債券価格は上がります。つまり、株価が高いときは、債券価格が低く、株価が低いときは、債券価格が高いということになります。

また、株式は、ハイリスクハイリターン、債券は、ローリスクローリターンという特徴があります。そのため、株式には、期待リターンを高める効果、債券には、リスクを抑える効果が期待できます。

そして、株式と債券という分類の他、地域についても考慮しておく必要があります。日本国内の株式と債券のみに投資をするよりも、国内株式や債券に加え、外国の株式と債券にも投資を行った方が、分散投資の効果が期待できますが、リスクとリターンという点から考えた場合には、日本国内の資産よりも、外国の資産の方が、ハイリスクハイリターンとなります。更に、先進国よりも新興国の方が、よりハイリスクハイリターンです。

リスクとリターンが低い順番に、代表的なアセットクラスを並べていくと、以下のようになります。

国内債券<外国債券<国内株式<先進国株式<新興国株式

アセットアロケーションは、このような、それぞれのアセットクラスの特徴を考慮した上で、決めていくと良いですよ。