資産運用において、非常に重要な要素となるのが、アセットアロケーション。アセットアロケーションは、各アセットクラスへの資産配分のことですが、リスクを抑えながら、安定的なリターンを得るためには、自分に合ったアセットアロケーションを固めた上で、それに沿った投資を行うことが大切です。

とは言っても、どのようにアセットアロケーションを決めれば良いのか分からないと思います。ということで、ここでは、アセットアロケーションの決め方について、まとめていきます。投資信託を購入する前に、アセットアロケーションについて、しっかりと考えておきましょう。

アセットアロケーションを決める上で考慮すべきこと

アセットアロケーションを決める上で、考慮すべきこととしては、投資家のリスク許容度とアセットクラスのリスクとリターンが挙げられます。

どれだけのリスクまで覚悟できるか

まず考えておかなければならないのが、自分のリスク許容度です。

多少のリスクを背負ってでも大きなリターンが欲しいという方もいれば、リターンは小さくてもリスクを抑えて手堅い運用をしたいという方もいるはずです。投資の目的や資産状況にも左右されますが、投資家のリスク許容度というのは、人それぞれですよね。

まずは、最悪の場合、投資に回す資金のどの程度なら減っても問題ないかをはっきりさせましょう。そのリスクの許容範囲の中で、期待できる最大のリターンを追求すると良いですよ。

アセットクラスの組み合わせを考えよう

自分のリスク許容度をハッキリさせたら、投資をするアセットクラスの組み合わせを考えていきましょう。一口にアセットクラスと言っても様々ですが、とりあえずは、基本となる以下のアセットクラスの組み合わせを考えていくと良いでしょう。

  • 国内株式
  • 先進国株式
  • 新興国株式
  • 国内債券
  • 外国債券

リスクとリターンの関係から、これらのアセットクラスを見ていくと、株式は債券よりもハイリスクハイリターン、国内資産よりも外国資産の方がハイリスクハイリターン、更に、先進国資産よりも新興国資産の方がハイリスクハイリターンと言えます。

ですから、ある程度のリスクを覚悟できるという方は、債券よりも株式の比率を高めるようなアセットアロケーションにすると良いでしょう。

一般的によく言われることですが、投資の期間が長く取れる若い世代の方は、株式の比率を高めて、大きなリターンが期待できるようなアセットアロケーションがおすすめです。というのも、長期投資により、リスクが抑えられ、安定的なリターンが期待できるからです。一時的に含み損が出ても、投資期間が長ければ、十分にリカバリーできますしね。対するシニア世代の方は、債券の比率を高めて、リスクを抑えたアセットアロケーションにすると良いでしょう。

また、一般的に、反対の値動きを示す株式と債券を組み合わせて分散投資を図ることや、国内資産だけでなく、外国資産を組み入れて、地域や通貨の分散をすることも大切です。外国資産と国内資産の違いは、リスクとリターンだけではありません。投資対象となる地域や通貨が異なることから、仮に、日本国内の株式や債券の運用成績が振るわなかった場合でも、外国の株式や債券に投資をしておくことで、資産全体が失われるようなことはなくなります。

リスクと期待リターンが分かる便利ツール

リスクとリターンを考えろと言われても、何をどうすれば良いか分かりませんよね。そこで、便利なのが、自分が想定しているアセットアロケーションのリスクと期待リターンを計算してくれるツールです。

インターネット上で検索してみると、いくつかのツールが見つかるはずですので、お好みのものを使って頂けばいいのですが、ここでは、「myINDEX」というサイトの「資産配分ツール」をご紹介します。

このツールでは、自分が考えているアセットアロケーションにおけるそれぞれのアセットクラスの比率を入力するだけで、過去20年の実績データから、アセットアロケーションのリスクと期待リターン、シャープレシオをはじき出してくれます。

myINDEX資産配分ツール

過去のリスクとリターンの実績データも、定期的に更新されていますので、古いデータを使ってしまうようなこともありません。

このツールに、適当に数字を入力していけば、自分の理想とするアセットアロケーションが見つかるはずですので、活用してみてください。いろいろと入力していくと、同じくらいのリスクでも、期待リターンが高かったり、低かったりすることが分かるはずです。

自分のリスク許容度の範囲内で、できるだけリターンが大きくなるようなアセットアロケーションを、また、シャープレシオが高くなるようなアセットアロケーションを目指しましょう。